2019/6/26

商店街のインバウンド対策【インバウンド対応事例①札幌狸小路商店街】

全国の商店街のインバウンド対応の事例を全国商店街振興組合連合会の調査結果よりシリーズで掲載します。

商店街のインバウンド対策の進め方
商店街におけるインバウンド事業は、訪日ゲストを商店街に誘導し、外国人観光客に便利で快適な来街手段を確保し、買物等のための環境を整備し、街なかでの行動を支援し、もてなしをすることを目指して進めます。しかし、来街手段、買物環境、行動支援、おもてなし等について、すべてを行うことは困難で、また総花的に対応しても効果がありません。対策に優先順位を付けたり、地域を生かして対応の中身を検討しなければなりません。詳細はこちら(PDF)

商店街インバウンド対応の事例(1)エンタテイメントでおもてなしする札幌狸小路商店街

札幌狸小路商店街振興組合(札幌市中央区)

立地特性 札幌市の都心部に位置する。商店街の周辺には、テレビ塔、時計台、大通、歓楽街すすきの、二条市場等があり、ホテルの立地も多い。
商店街に接して市電の駅があり、JR札幌駅から地下歩行空間がすすきの駅まで繋がって約20分で駅から雨にぬれずに歩いて行ける。
組合員 建物オーナー、テナントほぼ全店加入で、組合員は187店。
核店舗ドンキホーテの他、ドラッグストア、土産店、飲食店が目立つ。
商店街概況 商店街は約950mの直線型、幅員は約11m、全蓋アーケードが架かる。24時間自動車は進入禁止。商店街は駅前地区と札幌市の中心商業を二分する大通地区に位置し、6商店街、三越、パルコ等の大型店で構成する。

商店街のインバウンド対策

インバウンドを対象として、各種の団体と連携を図りながら、「商店街の広報」、「商店街の演出」、「店舗のスキルアップ」の視点で総合的に各種の事業に取り組んでいます。

<商店街の広報のために>

外国語に対応したホームページの作成/商店街お買物マップの作成/狸ビジョンによる観光情報の提供/インフォメーションセンターの誘致/都心民間交番での外国語案内対応/都心民間交番による安全安心なまちのPR

<商店街の演出のために>

夜のエンタテイメント公演/アーケードに凧装飾/飲食イベント、飲食屋台開設/雪だるま製作体験/ 「だっこポン」 によるふれあいイベント/年末年始カウントダウンイベント/「狸まつり」開催/両替所誘致

<店舗のスキルアップのために>

免税店となるための個店支援/免税店用透明ショッピングバッグ制作/指差し接客会話シート制作/外国向け発送カウンター/手荷物緩和事業の実験/スマホ決済実験

<その他>

安全安心でやさしい空間維持/行政機関へ連携支援要請/観光バス乗降場新設要請

インバウンド事業の実施体制

商店街が行う事業については、振興組合の「事業部」が主に対応します。その他、インバウンド対応事業の企画運営の検討実施は「販促委員会」で、今後の対応協議については、インバウンド関係店による「繁盛特別委員会」を設置して検討を進めています。

インバウンド事業の効果

事業の効果は、直接インバウンドの集客等に効果が上がるものもあるが、間接に成果が上がる事業も少なくありません。これらの効果を予め予測し、目標としながら実施します。

出展:商店街近代化推進シリーズ62「商店街のインバウンド対策」/全国商店街振興組合連合会