2019/7/24

商店街のインバウンド対策【インバウンド対応事例②千日前道具屋筋商店街】

全国の商店街のインバウンド対応の事例を全国商店街振興組合連合会の調査結果よりシリーズで掲載します。

商店街のインバウンド対策の進め方
商店街におけるインバウンド事業は、訪日ゲストを商店街に誘導し、外国人観光客に便利で快適な来街手段を確保し、買物等のための環境を整備し、街なかでの行動を支援し、もてなしをすることを目指して進めます。しかし、来街手段、買物環境、行動支援、おもてなし等について、すべてを行うことは困難で、また総花的に対応しても効果がありません。対策に優先順位を付けたり、地域を生かして対応の中身を検討しなければなりません。詳細はこちら(PDF)

商店街インバウンド対応の事例(2)内なる国際化に挑み続ける千日前道具屋筋商店街

千日前道具屋筋商店街振興組合(大阪市中央区)

立地特性 大阪ミナミの中心地にあり、南海電鉄難波駅、市営地下鉄なんば駅から徒歩3分の距離にある。近くに、高島屋、なんばパークスの商業施設やグランド花月やNMB48劇場等の娯楽施設もあり、日に2万人が訪れる。
組合員 54店。天下の台所、くいだおれの街・大阪の食文化を支えてきた130年以上の歴史をもつ商店街。厨房器具、食器・陶器、包丁、ユニフォーム・靴、食品サンプル、看板・暖簾、店舗用品等、プロの料理人が必要とするものを揃えている。卸中心の店もあるが、全店が小売対応している。
商店街概況 全長160m、幅員5mの直線型商店街で全蓋式アーケードを設置。ミナミ地区を回遊する外国人が多かったが、徐々に本商店街を目的として来街する外国人観光客が増えている。キャラクター「まい道君」デビュー。

商店街のインバウンド対策とその効果

地域のプラットフォームと連携しながら、各種のインバウンド事業に挑戦しています。

<銀聯カードの導入>

平成19年に導入し、中国人観光客の増加に寄与しました。

<Wi-Fi環境の整備>

大阪フリーWi-Fiによるインターネット接続を開始しました。

<大学と共同で免税チャートアプリを開発>

平成24年に商店街全体を免税店化し、関西外国語大学と共同開発したiPadによる免税チャートアプリを利用した多言語による免税手続きを導入しています。

<留学生の受け入れ>

外国人旅行者の多言語による受け皿づくりと同時に、中小企業のよさと日本の文化を知ってもらい、生きた情報を基に留学生の就労支援に貢献しています。

<観光マップ&アプリの開発>

現在のウラなんばを紹介するマップや若者以上に元気なシニア向け呑みMAPを作成し、昔のなんばを巡るフォトジェニックツアーを開催しました。

<道具屋筋ものづくり体験>

地域資源を活かす取り組みとして寿司づくり、和菓子づくり、グラス絵付け、食品サンプルづくり、チョークアート制作の体験教室等のイベントを有料で実施しています。

<中国人向けAlipay WechatPay、スマホ決済の実証実験>

中国の春節に合わせて、電子デバイスでAlipay決済の実証実験をしました。

インバウンド事業の実施体制

商店街、商店、企業・団体・自治会・住民の協力のもとで実行委員会を立ち上げ、ミナミ全体で共通価値を追求するプラットホームを構築しました。

出展:商店街近代化推進シリーズ62「商店街のインバウンド対策」/全国商店街振興組合連合会