2019/8/27

商店街のインバウンド対策【インバウンド対応事例③駒川商店街】

全国の商店街のインバウンド対応の事例を全国商店街振興組合連合会の調査結果よりシリーズで掲載します。

商店街のインバウンド対策の進め方
商店街におけるインバウンド事業は、訪日ゲストを商店街に誘導し、外国人観光客に便利で快適な来街手段を確保し、買物等のための環境を整備し、街なかでの行動を支援し、もてなしをすることを目指して進めます。しかし、来街手段、買物環境、行動支援、おもてなし等について、すべてを行うことは困難で、また総花的に対応しても効果がありません。対策に優先順位を付けたり、地域を生かして対応の中身を検討しなければなりません。詳細はこちら(PDF)

商店街インバウンド対応の事例(3)地元客に加え外国人客に貢献を目指す駒川商店街

駒川商店街振興組合(大阪市東住吉区)

立地特性 大阪市の南東部に位置する東住吉区の地域中心型の商業地である。
天王寺駅から電車で20分、地下鉄谷町線駒川中野駅より徒歩1分、近鉄南大阪線針中野駅より徒歩1分と、交通アクセスの良い立地にある。
組合員 組合員数は5年前は220店あったが、現在約200店に減少した。大阪市道にある10の任意商店会の連合で構成されている。
食料品、衣料品、日用品、飲食店等、多様な業種構成で、来街者が多く賑わっている。
商店街概況 商店街は、東西200m、南北750mの規模の大きい商店街で、全蓋式のアーケードが架かっている。かつては、ダイエー、ニチイ、イズミヤのスーパーが隣接して立地していたが、1970年代にダイエーが閉店、2000年代初めに他の2店も閉店した。

商店街のインバウンド対策

通天閣、難波の次に来てもらえる「3日目の大阪」を当商店街のインバウンド需要を獲得するテーマとして定め、対応を行っています。

<SNSでの情報発信>

SNSを通じた来訪促進、ターゲット顧客の選定とその獲得のための対策、トラブル等がない効果的な情報発信のためのルール作りを行っています。

<フリーWi-Fi環境の整備>

商店街の情報を発信し、来訪者が自力で安心して買物や街歩きができるように、セキュリティ性の高い、安全な無料Wi-Fi環境をインフラとして整備しています。

<ホームページのインバウンド対応の強化>

ホームページを日本語、英語、中国語の三か国語対応に切り替えています。商圏内に居住する地域活性化に興味を持っている中国人のホームページ専門家と契約し、商店街活動に参加してもらいながら精度の高いホームページ作りに取り組んでいます。

<多言語シートの活用>

商工会議所で作成している多言語の会話シートを活用しています。百貨店のインバウンド研修講師による研修、外国人留学生の街歩き、買物体験から興味の対象を確認し、精度を高めています。

<ウエルカムステッカー、銀聯カード導入の検討>

店頭に外国語表記のステッカーの導入を促進し、銀聯カードの導入は検討中です。

インバウンド事業の実施体制

理事を中心に3名のインバウンド対策事業組織を構成。青年部等の有志10名を加えて、多様な視点で、独自性の強い事業を開発するため、月3回の検討会を開いています。

インバウンド事業の効果

商店街の個店やインバウンド対策事業組織のメンバーの商店街インバウンド事業に対する意識や行動が大きく変化し、今後の事業可能性が拡大したことが、大きな成果です。

出展:商店街近代化推進シリーズ62「商店街のインバウンド対策」/全国商店街振興組合連合会