2019/11/6

商店街のインバウンド対策【インバウンド対応事例⑤岡山市表町商店街】

全国の商店街のインバウンド対応の事例を全国商店街振興組合連合会の調査結果よりシリーズで掲載します。

商店街のインバウンド対策の進め方
商店街におけるインバウンド事業は、訪日ゲストを商店街に誘導し、外国人観光客に便利で快適な来街手段を確保し、買物等のための環境を整備し、街なかでの行動を支援し、もてなしをすることを目指して進めます。しかし、来街手段、買物環境、行動支援、おもてなし等について、すべてを行うことは困難で、また総花的に対応しても効果がありません。対策に優先順位を付けたり、地域を生かして対応の中身を検討しなければなりません。詳細はこちら(PDF)

商店街インバウンド対応の事例(5)一括免税カウンターを設置運営する岡山市表町商店街

協同組合連合会岡山市表町商店街連盟(岡山市北区)

立地特性 JR岡山駅から東へ約1km、岡山市最大の中心商店街で、駅前地区と並ぶ岡山市(人口約72万人)の中心商業エリアに立地する。
市内の全客層を吸引し、来街者は休日99千人、平日63千人(H28年)。
組合員 組合員数約280店。
買回り品中心で、衣料品28%、その他小売42%、飲食12%、サービス10%、食料品8%で構成する。
商店街概況 ほぼ直線で、総延長約1キロ。全蓋式のアーケードが連続し、2つの振興組合と6つの協同組合で中心商業地を形成する。商店街内には天満屋、クレド岡山、岡山ロッツの大型店が立地し、地区の集客施設となっている。

商店街のインバウンド対策

平成24年にNTTドコモからの提案で商店街全エリアのフリーWi-Fi化を全国に先駆けて実現し、平成27年には一括免税カウンターを全国で初めて設置しました。

<一括免税カウンターの設置>

商店街の意向と天満屋百貨店の意向が合致し、一括免税カウンターに地域一体で取り組みました。商店街組合員20店舗に免税店としての許可が下りて、平成27年5月、全国で初めて一括免税カウンターを設置しました。
一括免税カウンターは、表町商店街、天満屋を含む4団体で共同運営しています。カウンターは天満屋の5階(個人客用)と地下1階の2か所(個人客用と団体専用)の計3か所に設置しました。
外国人客は、4団体内の事業参加店舗で購入した商品とレシート、パスポートを持参して一括免税カウンターに出向くと、担当者が必要な梱包や手続き書類作成をしてくれ、その場で消費税分を現金で返却してもらうことになります。

インバウンド事業の特徴

・インバウンド対策実施以前から商店街が実施していた「まちゼミ表町」、「ミンナ表町」は、一括免税カウンター事業がスムーズに開始できた下地となっています。

・商店街に立地する地元百貨店天満屋の存在抜きにして語れず、一括免税カウンター事業は、検討段階から天満屋のリーダーシップと、その負担の下で推進しています。

・インバウンド対策による外国人顧客の獲得を、商店街活性化のための切り札として位置づけるのではなく、顧客に対する買物便宜性を高める手段として考えています。

インバウンド事業の効果

事業開始以降、参加店の募集を続けた結果、スタート時の免税店20店が現在35店舗となっています。事業開始後約3年間での商店街の免税扱い実績は、初年度に対して扱い件数で4.2倍、扱い金額で約7.4倍に増加しています。

出展:商店街近代化推進シリーズ62「商店街のインバウンド対策」/全国商店街振興組合連合会