2019/11/26

商店街のインバウンド対策【インバウンド対応事例⑥高松丸亀町商店街】

全国の商店街のインバウンド対応の事例を全国商店街振興組合連合会の調査結果よりシリーズで掲載します。

商店街のインバウンド対策の進め方
商店街におけるインバウンド事業は、訪日ゲストを商店街に誘導し、外国人観光客に便利で快適な来街手段を確保し、買物等のための環境を整備し、街なかでの行動を支援し、もてなしをすることを目指して進めます。しかし、来街手段、買物環境、行動支援、おもてなし等について、すべてを行うことは困難で、また総花的に対応しても効果がありません。対策に優先順位を付けたり、地域を生かして対応の中身を検討しなければなりません。詳細はこちら(PDF)

商店街インバウンド対応の事例(6)免税手続き簡素化、消費活性化を目指す高松丸亀町商店街

高松丸亀町商店街振興組合(香川県高松市)

立地特性 JR高松駅より徒歩約12分、高松港桟橋より徒歩約15分。
県都高松市の都心商業業務ゾーンに立地し、周辺は商店街、オフィス街。8つの商店街で構成する中心商店街の中で最も店舗の集積が高く、三越伊勢丹と連担して、中心商店街のリーダー的役割を果している。
組合員 組合員数104店(店舗数250店、うち免税店約40店)。
組合員は建物オーナーに限っており、テナントは正組合員ではない。店長等で別にテナント会を構成している。
商店街概況 商店街は、延長約500m、幅員約9mの直線型。
商店街の両側で再開発が進められており、全体の約1/2が完成済み。
商店街通りは24時間自動車進入禁止、自転車乗入禁止で、全蓋式のアーケードが架っている。ナショナルチェーンが多く、その大半がテナント。

商店街のインバウンド対策

<Wi-Fi環境の整備>

NTT西日本は、平成28年3月より、香川県と高松市の委託事業者として公衆無線LANサービス「かがわWi-Fi高松」の提供を開始し、商店街でも環境が整備されました。

<エリアマネージメントの実施>

商店街の再開発と合わせて、街づくり会社が商業保留床を取得し、テナントミックス等のエリアマネージメントを開始し、インバウンド事業として「ウィチャット」対応を行っています。また、商店街の安心安全環境づくり、有力なテナント誘致、イベント等のプロモーションを行っており、インバウンド対応にも寄与しています。

<免税カウンター設置の試み>

インバウンドの増加に対応し、免税カウンターの設置をしました。しかし、カウンターでのスタッフの配置が必須であり、採算面で問題ありとして実施を見送りました。現在推進中のプラットフォーム事業で継承することにしています。

<おもてなしプラットフォーム事業>

「おもてなしプラットフォーム事業」の指定を受け、専門企業と商店街が協働して、訪日ゲストのデータを統合的なプラットフォームに蓄積し、利活用する仕組みの構築に向けて、実証実験を行っています。
免税カウンター/商店街で一括免税品の処理/モバイル決済サービス/観光支援アプリ/ご当地ロボ(お遍路に扮したロボット)の登場

インバウンド事業の実施体制

商店街としては、小売業等を営む組合員、テナントには、自社の経営に専念できる環境づくりを行っています。原則として、商店街のまちづくりや共同活動、共同事業は、商店街、街づくり会社の専従スタッフが分担することとしており、インバウンド事業も同様です。

出展:商店街近代化推進シリーズ62「商店街のインバウンド対策」/全国商店街振興組合連合会