2020/1/28

商店街のインバウンド対策【インバウンド対応事例⑧長崎浜んまち商店街】

全国の商店街のインバウンド対応の事例を全国商店街振興組合連合会の調査結果よりシリーズで掲載します。

商店街のインバウンド対策の進め方
商店街におけるインバウンド事業は、訪日ゲストを商店街に誘導し、外国人観光客に便利で快適な来街手段を確保し、買物等のための環境を整備し、街なかでの行動を支援し、もてなしをすることを目指して進めます。しかし、来街手段、買物環境、行動支援、おもてなし等について、すべてを行うことは困難で、また総花的に対応しても効果がありません。対策に優先順位を付けたり、地域を生かして対応の中身を検討しなければなりません。詳細はこちら(PDF)

商店街インバウンド対応の事例(8)大型クルーズ船客を商店街に誘導する長崎浜んまち商店街

長崎浜んまち商店街振興組合連合会(長崎県長崎市)

立地特性 JR長崎駅から路面電車で約10分。江戸時代から300年以上、長崎市(現在人口約43万人)の広域型中心商店街としての役割を果している。眼鏡橋に近く、国内外の観光客の立ち寄りが多い。
組合員 組合員数約350店。
連合会内エリアには800店舗が集積する。
商店街概況 連合会は、5つの商店街振興組合(観光通り、鍛冶屋町、電車通り、万屋町、浜市)と1つの任意商店会(油屋町)で面的な地区を構成する県内最大規模の商店街。浜市と観光通りには全蓋アーケード、電車通りには片側アーケードが架けられている。長崎駅周辺への大型店の出店等により、通行量が落ち込む。「浜んまちエリアマネジメント協議会」を設置し、中心商店街の再生に取り組んでいる。

商店街のインバウンド対策

通行量の減少の対策として、「人口減少を補う交流人口増加」、「国際化への対応」を方針とし、連合会として商店街インバウンド対応を行っています。

<決済、免税>

免税は先行して百貨店・チェーンストア・宝石店等が自主的に実施していました。平成28年2月に中小加盟店向け一括カウンターを20店が参加して設置しました。

<人材育成、言語対応>

インバウンド関連セミナーは行政が実施しています。カード決済やクルーズ船受け入れ等実際の事業を通じて、対応についてのノウハウを実践で学ぶことができ、インバウンド対応の意識も向上しました。

<情報発信、集客>

商店街独自では集客せず、銀聯キャンペーン、カード会社とのタイアップ等の相乗りや、海外向けホームページの開設によりクルーズ客に対してアピールしています。

<その他>

和服の着付けや写真撮影、浴衣購入後、着付けてお出かけ支援等を行いました。

インバウンド事業の実施体制

インバウンド等の事業は、商店街振興組合連合会が中心となり、長崎市や金融機関等との連携、支援を受けて実施しています。

インバウンド事業の効果

当初は、役員、組合員は冷ややかで、利用客の外国人に対するアレルギーがありましたが、全くなくなりました。
ホテルが少なく市内滞在者が多くありませんが、クルーズ客に絞って事業を行ったことにより、商店街での集客効果があり、個店にも売上向上の効果が上がりつつあります。

出展:商店街近代化推進シリーズ62「商店街のインバウンド対策」/全国商店街振興組合連合会